しっとり、ひんやり、まぁるいの 3

☆★☆

何度目かわからない絶頂を迎え、全身が痙攣するままにしていた。

ゾロの崩した脚の上に投げ出した体は、全然コントロールできず、まるで壊れた人形になった気分だ。

大きく息を吐いて、体を起こそうとすると体内でゴロロと果実が動く。

「あ!ンくぅ・・・・・・。」

「くくっ。」

愉しげな声に、睨みつける。

「そんな艶っぽい顔すんな。」

「ば!バカヤロ・・・、もう!取れよ!」

「そんな良さそうにしてるくせに。」

「こんなのヤダって・・・おまえが来いよっ。」

 

ゾロの喉仏が上下して、唾を飲み込んだのが分かった。

 

「欲しいか?」

 

そんなこと分かりきってるくせに、こうやって言葉遊びを楽しむように言わせたがる。

オヤジくせーと思うけど、乗っかるとおれまで煽られることも知っているから。

 

つられて上がった体温を自覚しながら

「欲しい」

ジッとゾロの目を見て即答した。

「ゾロ、てめえのが。欲しい、すごく・・・・・・」

 

再び挿入された指が、手前のでかいのを掻き出した。

熱を孕んだ溜め息も隠さず漏らした、そのとき。

 

「うっそだろ・・・・」

「囲まれたか。」

 

船の周囲から数人の気配が押し寄せていた。

あからさまな敵意。くそっ、どうしてここまで気づかなかった。

チッと舌打ちして、ゾロはおれの体をソファに下ろすと立ち上がった。

「てめえが変な予言すっから。」

「偶然に決まってんだろ、アホ。ってか、てめえ、それで行くつもりか。」

「おう。」

「完勃ち剣豪、走れねえだろが。」

 

ゾロをソファの脇に跪かせると、再び口に含んだ。

シュッシュッとリズミカルに擦りながら、滲み出る先走りを味わっていると、腹の中が熱くなって疼く。

(待ってろって。まだしばらくお預けだ―――)

ドクンと口の中の楔が一回り大きく、しなる。

「くっ」

いきなり頭を掴まれ、後ろへ引っ張られ、離れたソレが熱い迸りを放った。

瞼に、頬に、鼻にかかった液体が熱い。

頬のそれを指で絡め取り、口に運ぶ。

「飲んでやったのに・・・」

恨みがましく呟くと、ゾロは呻いて立ち上がった。

「すぐ戻る。拭いとけ。」

「10秒待っててやるよ。」

放られた手ぬぐいを握って、ひらひらと見送った。

 

ドカドカと遠ざかる足音を聞きながら、背後に手を這わす。

不本意だが、腹ん中のものは自力で取るしかないだろう。

指を突っ込み力んでみたり、横になった姿勢では無理かと床に腰を下ろしてみたり

握り締めた手ぬぐいからゾロの匂いを探しながら、ころん、ころんと果実を産み落とす。

 

キン!キーンと刀の音が聞こえる。

早く、早く、早く・・・・

ドドドっという足音がしたかと思えば、遠ざかる。

急に、ラウンジの外の扉がバンっと揺れる。

 

悔しいことにビクっと体が慄いた。

ふざけんな、今他人がここに入ってみろ。殺すぞ。いや、おれが羞恥で死ぬ。

 

扉にたどり着いた敵だって見たかねえだろうけど、ゾロが侵入を許すわけない。

だから、おれは死角になってるか確認する必要もない。

ほら、そいつが吹っ飛んでいく気配。

 

ああ、もう!最後の一個が取れねえよ!

 

★☆★

バン!とドアを開けると振り向いた顔は。

とろりと蕩けた目元。

上気した顔には、飛んだままの白濁。

眉根を寄せて「遅ぇよ、バカ・・・」と呟く声まで、熱く甘く睦言のよう。

ソファの下に膝をつき、その顔はソファ、というよりおれの手ぬぐいに縋っているのか。

白い手が尻のスリットを割開き、一方の指がそこに隠された秘庭に潜り込んでいる。

なんつうカッコだ、おい。

 

「ゾロ・・・取れね・・・」

そんな言葉は耳を滑り、気づいたときには突っ込んでいた。

 

「あああああ!バカ!・・・まだ、入ってる、のに!」

突くと中でライチが動く。

サンジの最奥を奪い合うように、先端とライチがゴロリゴロリと擦り合わさる。

「あ!ああ!んんあ!ぞ、バカ、ゾロ!やめ、やめ、ろ!アホ!」

「止めらんねぇ!」

無我夢中で腰を使った。

突き上げ、えぐり回して、ふと気づいて、サンジの前に触ると、発火しそうに熱かった。

ほとんど同時に駆け上がり、頂上からダイブした。

 

「悪ぃ・・・大丈夫か。」

「んんぅ・・・・・・」

呻いたサンジが、尻たぶに手をかけ、両側に開く。

中央にはポッカリと開いた空洞。

収斂しながら縮まろうとするソコから、大量の白濁と、白い実の欠片がトロトロと流れていく。

ツと穴に指を掛け、下に向けて引くと、茶色くツルリとした種が姿を現した。

 

コトンッ

 

床に落ちたそれがコロコロと転がるのを目で追っていると、サンジの尻がガクンと落ちた。

「あ〜・・・・膝が笑う・・・・・」

抱え上げて、ソファに座って膝の上に降ろすと肩に顔をうずめて、なあと声をかけてくる。

「信じらんねーけど、薬効ありすぎじゃね?」

「だな。治まる気がしねえ。」

「足腰立たねーよ。」

「問題ねえだろ。」

仰向かせて鼻先をくっつけると、くすくす笑いながら口付けてきた。

 

次は途中で邪魔してくれんなよ。

 

おれは柄にもなく、誰とも知らないものにそう願った。

 

fin

調子に乗りすぎました(笑) 反省してエロ削ろうかとも思ったんですけど、

いままででダントツの反響をいただきまして(爆笑)

皆さん、仲良くやれそうだ!ありがとう!

 

これ、途中ですっごい調べ物をしたんです。なにかと言うと「勃起したまま走れるか」

よく、前かがみになるって言うじゃないですか。あれが痛いのかなーと思ってたんですけど

なんで痛いんだろ?と思いまして。

そしたら!剥き出しになった亀さんにパンツが擦れると痛いんですって。

なるほどねー(いつもありがとう知恵袋さん)

だから、軽口叩いてる時のサンジはフルチンで戦えって言ってるんです(笑)

フルチンフル勃起剣豪なんてイヤですねwww