Precious Day

日付の変わった瞬間に頬に寄せられた柔らかい唇。

「おめっとさん」

照れた笑顔でズシリと重い一升瓶を差し出す男に、え?なんて驚いた振りをして。

おまえが早々と風呂を使ったときから内心期待していた、なんておくびにも出さない。

案の定、忘れてたのかよ、これだからマリモは等と上機嫌で絡んでくるコックはこの上なく嬉しそうで、もうムリと音を上げるまで食い尽くした。

 

ぐううぅぅぅ~~~

 

何度目かの吐精を果たし、サンジに覆い被さってたおれの腹が悲痛な叫びを上げた。

 

ぷっ

 

まだおれが入ってるってのに、サンジがケタケタと笑って、中がグネグネと動く。

「こら、でっかくすんな。抜け。なんか食わしてやるから。」

ムクと兆したモノを素早く指摘される。

 

「すぐシャワー浴びてくるから待ってろよ。」

相変わらず機嫌の良いサンジがチュッと頬に吸いついたのを捕まえる。

「冷や飯でいいから。そのままでやれよ。」

「はあっ?」

「匂いさせっとルフィが来るだろ。」

「あ、ああ、まぁ、そりゃいいんだけど。そのまんまって何。こんなベタベタ嫌だぜ。ちょっと位待ってろよ。」

 

シャワーも待てないってわけじゃないんだが。

サンジを置いてキッチンに向かい、エプロンを取って振り向き、ズイッと差し出す。

 

そこで、ようやく意図を察したサンジの笑顔が引きつった。

 

もちろん嫌がったサンジだが、『誕生日』に弱い男だ。

 

「てめぇの天下は今日だけだぞ!4ヶ月後、きっちりお返ししてもらうからな!!」

渋々ではあるが、裸エプロンでキッチンに立った。

 

「冷や飯っつってもなぁ、湯ぐらい沸かしても平気だろ~?」

三ツ葉や海苔を刻んで茶漬けの準備をするキビキビとした姿と対照的に、その背中はしっとりと汗をまとった艶めかしいもの。

視線を下ろすと尻たぶにエクボが出るほど力が入っていた。

 

「何で、力入ってんだ?」

「ぁんっ!」

スルッと尻を撫でた瞬間、緩んだソコから白い体液がつぅっと流れ落ち、サンジが飛び上がった。

「さっき拭いてたよな?」

「てめぇが出し過ぎっからだろ!ちょ、もう離せ。」

 

ソコに指を宛てがうと、くぱぁっと開き、真っ赤に充血した肉襞におれの精液が絡まりながら流れ落ちて来た。

 

「ゾロッ、やめろ!メシ食うんだろ?」

 

「食うけど、まだ湯沸かねーだろ。」

 

「もうムリっつったろ。明日は宴だぞ、ご馳走作ってやりてーんだって。」

 

いつもなら問答無用で蹴りが来るのに、シンクに関節白くなるほど必死で掴まって、脚ガクガクしながら言われても、止まれるワケねーよな。

 

「入れなきゃ良いか?」

聞くと同時に砲身を押し当てた。

 

腰を掴んで引き寄せ、脚の間に出入りする。鈴口にサンジの嚢が擦れる。

自身を挟み込む腿の内側の筋肉がビクビクと動くのも、気持ちがイイ。

 

「あ、あ、あ、あぁン……いれ、るなよ?」

「ああ」

前に手を伸ばし、サンジのモノも握りこんだ。

 

「ふぁっ……ゾロ…」

「ん?」

「入り口が、こすれて…きもちイ…」

 

入り口って、おまえ!カッと頭に血が上るが 無意識なんだろうな…っとに、こいつは!

 

「何の入口だ?」

「へ?」

「何 入れるとこだよ?」

「何?…おまえの、あっ……」

ハッとしたように口を噤む。

「おれの、何だ?」

後ろから顔を寄せ、耳を食みながら聞いてやると、仰け反るように肩口へ後頭部を擦り付け、真っ赤に染まった顔で、噛みつくように答えた。

「てめぇの、ちんこ!」

口角が上がるのが止められない。今のおれはどんだけ脂下がった顔をしているだろう。

たまらない気持ちでサンジの口に食らいつくと、シンクを掴んでいた手が、おれの首に回った。

 

宛がう熱の角度を変えると、気付いたサンジがダメと小さく悲鳴を上げる。

「やだっ!入っちゃ、う…あ、あああああ!」

「これ、入れるとこなら、入れてやんなきゃなぁ。」

「う…………ひでぇ、入れねぇって、言ったじゃねぇか。」

 

言ったけど、お前の中だって、きゅうきゅう締め付けて、迎えるように蠢いてるじゃねぇか。

 

「ヤダ ヤダ 言うなよ。ここは喜んでるぜ?」

「違う!バカ!こんなにすると、朝になっても感触が抜けねーんだよ!くそ、明日のご馳走どうしてくれる!?」

初耳だぞ、どうなるって?

「ずっと、てめぇが入ってるみてぇで…疼くんだよ…ちくしょ」

 

頭が沸騰しそうだ…

疼く度に納めてやる、なんて言ったら怒り狂うだろうな。

 

「わりぃ、けど、止めらんねぇ!」

 

 

 

 

 

 

 

料理人は不本意ながら、宴の席に様々なおにぎりと刺身を並べた。

定番のおかか、鮭、梅、ツナマヨから始まって、てんぷら、エビマヨ、肉巻きと、それはそれは大量の。 

それだけの種類のおにぎりを具を作るのはそりゃ、大変なんだろうけど、でも…?と浮かんだ疑問を誰かが口にする前に制したのは、剣士の一言だった。

「おれのリクエストだ。文句あっか?」

主役の鶴の一声に否やの声があろうはずもなく。楽しい宴は幕を開けたのだった。

 

fin

裸エプロンと、やりすぎてご馳走が作れないサンジが書きたかったんですけどね、ツイッターで素股話で盛り上がって、スマタのはずが…ネタを盛り込んだらそっち中心になっちゃった(笑)