こちらでは、サンジくんは女性と浮気をします。

 

直接表現はありませんが、お嫌いな方は回れ右プリーズ!

 

全然OK!の方はお進みください。

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距離1

 

上陸した小さな町に酒場は少なく、散ったはずのクルーが全員顔を揃えていた。

避ける理由もないので、一つのテーブルに集まる。サンジを除いて。

サンジはカウンターで珍しくナンパに成功していた。

 

「あれ、サンジだよな。 あのメロリン顔にひっかかる女がいるんだな~」

ウソップがサンジを指して笑うと、ロビンが否定する。

「あら、コックさんは金髪碧眼でスタイルも良いもの。モテてもおかしくないわ。」

「サンジ君、マジメなときは悪くないわよね~

 眉毛、変だけど。」

「商売女だろ、カモにされてんだ、カモ。」

 

離れたテーブル席で、ウソップ、ロビン、ナミと酒のサカナにしつつ、

だらしなくクネクネしているコックの背中を睨みつける。

久々に陸地の揺れないベッドで・・・と内心楽しみにしていたのに、

あのアホはせっせとナンパに励んでいる。

しかも、成功となったらおもしろい訳がない。

 

でも、挿れたいのは男の本能、しかも本来アイツは無類の女好きとなれば、

酒を飲む位のこと、邪魔立てするのも気が引ける。

 

「・・・ロ、ゾロ!」

 

「ん?」

 

「何よ、目開けて寝てんの!?  

 今日の宿サンジ君と同室でしょ?大丈夫?」

 

「あ?  宿って目の前じゃねぇか、問題ねぇ。」

 

「違うわよ、カギ。  

 場所は一緒に帰ってあげるわよ。」

 

こういう安宿は投宿したらカギは客の管理だ。

そしておれらの部屋のカギはコックが持っている。

 

「くそ、取ってくる。」

 

「ついでに財布預かってきて。  

 買い出し費用渡しちゃってんのよ。  

 摺られちゃ、たまんないわ。」

 

 

後ろからコックに声をかけると、皮肉が返ってくるかと思いきや、

振り返ってゾロ、とにぱっと笑う。

そのままズルズルっとカウンターに突っ伏して寝てしまった。

 

仕方がないので、隣の女に声をかける。

 

「邪魔して悪いな。コイツの連れだ。  

 先に宿に帰ろうと思ったんだが。  

 役に立ちそうにねぇな。引き取ろうか。」

 

「大丈夫よ。秘密兵器があるから。 ありがと。」

 

含みのある言い方が気になるが、こうハッキリ言われちゃ仕方ねぇ。

勘定相当の金をカウンターに置き、コックの腰からウォレットチェーンを外し、

胸ポケットのカギとともに懐にいれる。

カモにさせねぇぞ、と意思表示だったが、撤回する気はないらしい。

 

「宿は向かいだ。手に余ったら呼んでくれ。」

 

金目当てじゃないとしても、あれだけ泥酔してたら勃たねぇな。

ザマーミロ。

 

 

まんじりともしないまま、空が白み始めた頃、ソーッと開いたドアからコックが顔を出した。

起きているおれをチラッと見るやいなや、顔を伏せて浴室に逃げ込んでしまった。

仕方なく、そのまま待つが、いくら経っても出てこない。

そういえば、シャワー音はするものの、他に物音がしない。

ノックしても返答がないので、倒れてんのか?と思いドアを開ける。

 

湯気のない冷え切った浴室。

青白い肌、紫の唇で冷水を浴びている男。

 

「何やってんだ、バカ。」

 

「いいんだよ!ほっとけよ。  

 もう、おれ、いらないんだろ!!」

 

なんで浮気してきたヤツがキレんだ、

ワケがわからん。

サンジの全身に湯を浴びせながら、話せ、と促す。

 

「昨日、めちゃめちゃ見てただろ。  

 なのに、なかなか迎えに来ないし・・・」

 

「せっかく女がなびいてたのに、邪魔して欲しかったのか?」

 

「いや、邪魔っつうか、おれは会話まででいいんだよ。  

 でもせっかくレディーが楽しんでくれてんのに、  

 おれから打ち切るわけにゃいかねーだろ・・・

 だから・・・

 

 やっと来た、と思ったんだよ。」

 

必死に言い訳してるが、青かった首が赤い。

 

遠慮してたおれがバカみてえじゃねぇか。

次から速攻、邪魔してやる。

 

「なのに、目が覚めたらお前いなくて・・・

 レディーが乗ってんだぜ。」

 

「勃ったのか。」

 

「言葉を選べ。

 あー、その・・・なんか飲まされたみてぇで。」

 

「・・・」

 

「手足は動かないのに、アソコだけ・・・元気なんだ・・・ょ」

 

秘密兵器ってなぁ、そういうことか。

 

「あのさ、  

 お前さ・・・  

 おれ面倒くね?」

 

「はぁ?

 

 そうやって勝手にぐるぐる考えてっとこは面倒だな。

 わかりにくいったら、ありゃしねぇ。」

 

「そうじゃなくて!!おれ寝てんのに、

 レディーは気持ち良かったって言ってくれちゃってさ。」

 

コイツは、何を言い出すんだか。

武勇伝なんざ聞きたくねぇぞ。

 

「前戯どころか、マグロだぜ。なのにレディーなら平気なんだ。」

 

「そりゃ、そうだろ。  

 例え強姦でも、体を守るために濡れるって聞いたことあるぞ。」

 

そんな機能のないコイツに無理強いしていた過去がチクリと痛む。

 

「うん。

 だから、おれ面倒くねぇ?」

 

・・・あぁ、そういうことか。

ようやく合点がいく。

女と違って準備が必要な体を負い目に思ったのか。

 

流しっぱなしのシャワーを止め、ぐしょ濡れの服を脱ぐ。

 

「おれが面倒そうに見えるか?  

 おれは仕方なくやってることなんて、一つもねぇぞ。

 これがイヤイヤに見えるか?」

 

コックの足元にしゃがみ込み、うなだれた雄に舌を這わす。

うつむいていたサンジが反射的に目線を上げ、目が合う。

視線を絡めたまま、意図的にニヤリと笑い、ゆっくりモノを含む。

サンジの目がすぅっと細くなる。

裏筋を舐めながら口を離すと、ゴクリとサンジの喉仏が上下する。

そんな小さな動作一つ一つがおれを煽るのに、いらないだと!ふざけるな。

 

どうして届かない。

 

口淫をほどこしながら、後ろを撫でると、まだ指一本も入らない程 固く閉ざされているのに、

おれの口の動きと連動するようにひくつく。

そう言ってやると、子どものようにイヤイヤと首を振る。

追い上げて、射精させたときには、

湯をかけても、白いままだった体が、朱を刷いたように染まっていた。

 

「おれは面倒そうに見えるか?」

 

「見え、ない・・・」

 

立ち上がり、額と額をつけて重ねて問う。

 

「どんなツラしてる?」

 

「・・・エロい顔・・・」

 

―自分の方が、よっぽどエロいツラしてるなんて、どうせ気づいちゃいねーんだろうな。

 

「誰がそうさせてる。」

「・・・・・・おれ」

「そうだ、てめぇだけだ。

 忘れんな。

 てめぇのそのツラもおれんだろ?」

 

コクリと頷くサンジの頭を、よくできました、とポンポンとたたく。

出しっぱなしだったシャワーを止め、サンジをバスタオルでくるみ片手で抱え上げる。

 

浴室を出て、空いている片手でサンジの包丁ケースを取る。

サンジをバスタオルごとベッドに下ろし、脇に置いた包丁ケースから

サンジがハンドクリーム代わりにしているワセリンを取り出す。

バスタオルをはだけ、片足を持ち上げるが、 サンジはじっとこっちを見たまま何も言わない。

 

「お前は包丁を料理人の命っつうけど、おれが触っても何も言わねーよな。」

 

「そりゃ、杜撰にするワケねーこと位知ってるもんよ。」

 

いぶかしみながら、答えるサンジを無視して、

股の内側にある筋に沿って手でなぞりながら、続ける。

 

「おれがその気になりゃ、足を折るぐれぇたやすいし、これを噛み切ることもできるよな。」

 

「・・・?」

 

「お前だって、わかってるのに、こうやって無防備に晒されると、  

 おれは惚れられてんな―って思うんだが、うぬぼれか?」

 

「っ・・・」

 

「おれの言葉が足りねーのも悪ぃんだろうが、余計なことしかしゃべらねーお前だって、

 わかりづれーぞ。

 お前アホだから、言わなきゃわかんねーか?」

 

「アホ言うな!

 そうだよ、うぬぼれじゃねーし、おれだってわかってんだよ。

 クソ!

 

 なんだってんだ・・・柄にもねー」

 

生気を取り戻した眼がキラキラと輝いてくる。

こいつはこうでなきゃな。

 

「はっ。  どうした、手足やられて弱気になったか?

 よっぽどヤバい薬だったのかも知れねーぞ。」

 

「かもな。  

 なんだか・・・おれがレディーだったら、良かったんかなーなんて浮かんじまったんだよ・・・」

 

「女のコックって・・・単に気持ちわりぃだろ。

 っつうか、お前、女とヤリながらおれのことばっか考えてたわけだ。」

 

「ばっかりじゃねー!!」

 

「アホコック。

 ちっこい頭でぐるぐるアホなこと考えてんじゃねーよ。だから眉毛までぐるぐるになんだ。」

 

「ンなわけあるか!  

 あぁ!もぅ!  

 チクショウ!」

 

ダンッとうつ伏せになり、枕に顔を埋めてしまう。

これ幸いと尻に手を添え、指に絡め取ったワセリンを塗りこめると、

枕から 「朝だぞ」とくぐもった声が聞こえたので、「関係ねー」と答える。

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