暴力的表現がございます。苦手な方は15へSKIPしてください。
平気な方はスクロール願います。
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サンジの両手が強い力で押えられる。頭上にひとまとめにされた腕には、黒い手ぬぐいが巻かれ、素早い動きで縛り上げると、うつ伏せでテーブルの上に投げ出した。
「てめぇっ!何しやがる、シャレじゃ済まねぇぞ!やめろ!」
括った腕を片手で縫い留め、性急に下肢を露わにした。
不自然な体勢から、蹴り出した踵をも捉えられ、テーブルの脚にくくりつけられる。
ご丁寧に片脚は、きっちりと膝を曲げた形で、足首と太ももを縛られた。
足に巻かれたのは、船のあちこちに常備しているロープだから、ちくちくと痛い。しかし、腕の手ぬぐいなら引きちぎれる、と腕に力を込めたサンジに気付いたか、腕の両脇にザン!と刀を突き立てた。
恐る恐る、サンジが首を巡らすと、自分の腕を挟むように向けられた白刃が目に入る。
抵抗する気力が抜け落ちて行くのを感じた。
最近のゾロは、柄にもないことを考えるほど、冷静さを欠いている。
それは分かっていたサンジだったが、ここまでのことは予想していなかった。
甘えていた。
対等だと言いながら、優しい腕に包まれることに慣れてしまって。
尻にぶちまけられた食用油の冷たさが頭をも冷やす。
上等なグレープシードオイルなのに。
もったいねぇ。
上肢のスーツは乱れてもいない。
いつもならしつこいほど、サンジの体中を堪能する男が、他は見向きもせずに後孔を探る。
当然、サンジの花芯は力を失ったままだ。
いたわりの無い太い指の侵入に、振り返って睨み付けたサンジは、いつもより随分慎ましやかな雄を見た。
「なんだよ。勃ってもねぇじゃん。咥えてやろうか?噛みちぎってやんぜ。」
開けた口からヒラヒラと舌を覗かせたサンジの頬に平手が飛ぶ。
その勢いに動いた腕が、冷たい鉄に当たり、サンジの背筋が強張った。
その首をゾロの手が這い、襟足の金髪を掴んでギュッと引っ張り上げる。
のけぞった顔に顔を寄せると、耳をねっとりと舐めしゃぶった。
「生憎だがな、おれはてめぇにべた惚れでよ。いつでも突っ込めるぜ。」
白い尻のスリットに半勃ちの男根をあてがいゆっくりと揺すると、そこは、たちまち熱を帯びる。
そんなささやかな愛撫とも言えない接触から快感を拾い、いじましく勃ち上がったサンジは哀れだった。
ろくな慣らしもなく突き込まれたモノをそれでも必死に包み込んだそこからは、赤い鮮血が流れ続ける。
圧迫された内臓が逃げ場をもとめ、絶え間なくせり上がる嘔吐感。
文字通り串刺しに似た痛み。
強制的に分け与えられた熱が、花芯を震わせ、皮膚にうっすらと汗をかかせる。
反対に、躯の中は大きな氷塊を飲み込んだかのように冷え冷えとしていた。
いっそ、気を失いたい、そう望みながら意識を手離せない頑丈な体が恨めしい。
長い長い時間が過ぎ、ようやく体内に熱い迸りを感じたとき、サンジはホォッと息を吐いた。
上体を屈め、伸し掛かっている男に声をかける。
「どけ、強姦魔。」
血の気が引く声音だった。
「とっとと出てけ、殺すぞ」
目を合わせずに、ひどく丁寧な手つきで縛っていたモノをほどく。
「てめぇ、動けないだろうが。後始末してやる。」
「触るな!動けねぇうちに出て行きやがれ。」
鋭い眼光を一度だけ睨み返すと、眉根を寄せ、一言も無いまま背を向けた。
ゾロのその姿を認めたサンジはずるずるとテーブルの下に蹲り、テーブルクロスを引き寄せた。
このままじゃ、明日がツライ。
そうは思うものの、どうにも身体を動かすことができない。
引き寄せたテーブルクロスにくるまるように、ようやく、意識を手離すことができたのだった。