Bubble Prince

2学期に入り、ほぼ毎日を一緒に過ごした夏休みから一転、文化祭の準備やそれぞれの部活動に放課後はおろか、週末まで潰され続けた二人は、久々のデートにこぎつけた。

映画を見たり、食事をしたものの、手も繋げない外では落ち着かない。

日も高いうちからラブホテルの門を潜ったのだった。

セックスだけが目的じゃない、人目を気にしないで過ごせる場所が必要だったのだ。

 

 

チャポーン

 

広い浴槽に向かい合って身を沈める。

「なんかさー、風呂一緒に入るなんて久しぶりだよな!」

「そうか?」

「そうだろ!夏の海だってシャワーだけだったし。」

「ヤッた後はいつも風呂場で洗ってやってんじゃねーか。」

途端にカァッとサンジの頬が朱に染まる。

「それは!カウントしねーの!おれ、覚えてねーし……。」

ぶくぶくと湯に沈み込むサンジをゾロがにやにやと見ながら助け舟を出す。

「ま、『普通に風呂』は久しぶりかもな。」

「そうだよ。小学校の頃はいっつも、てめぇんちでおれも風呂入ってたじゃん。」

「風呂だかプールだかわかんねぇ位暴れて、よく怒られたよな。」

「もぐら叩きとかやったよなぁ!」

にやん、とゾロが笑う。

「あー?それはなんだっけ?」

「え、覚えてねーの?」

サンジがひょこんと腰を浮かし、局所を湯から飛び出させる。

「こうやってさー、叩きっこしたじゃねーか。」

覗く局所をゾロがくるくると撫でる。

「あぁ、こんなんだっけ?」

「ば、ちが…そんな…エロい触り方すんな!…ガボッ!」

腰を浮かしているのに、脚を蹴り上げたサンジが湯船に落ちた。

げほっげほっと咳き込むサンジの背中をとんとんと叩き宥める。

「ガーキ。」

2歳しか違わねぇだろ!」

「あと2か月したら、おれぁ18だぜ。車の免許も取れるし、風俗にだって行ける。差は開く一方だなぁ。」

自嘲的な笑みで嘆くゾロの真意には気付かず、サンジはその一言にズキリと胸を痛めた。

「行くのかよ、風俗。」

「あ?別に、行くとは言ってねえだろ。」

「行くなよ、そんなとこ。行ったら殺すぞ。」

両腕でサンジを囲ったゾロが意地の悪い笑みを浮かべた。

「ソープとか興味あんだよなぁ。けど、おまえが嫌がるなら我慢すっかなぁ~。おまえがやってくれんなら我慢できっけどなぁ?」

「うぇ!?お、おれ?なに、を…?」

 

 

 

立てかけてあったエアーマットを倒し、ゾロが胡坐をかいた。

さあ、洗えと伸ばした腕を、ボディソープを泡立てた両手で擦り始めたサンジ。

もう一方の腕に手を伸ばすのをゾロが止めた。

「手だけじゃダメだろ、タワシしてくれよ。」

「たわし?」

「そう、これ。」

ゾロは、金の叢にソープをたっぷりと垂らし、「ここで洗うんだ。」と自らの腕を股間に差し込んだ。

「ほら、動け。」

「こんなん!ホントにすんのかよ…」

「なんだとさ、興味あるだろ?」

「無ぇ!」

サンジはゾロの肩に手をついて、その腕に股間を押し付ける。んっんっと息を漏らしながらリズム良く腰を前後させるが、刺激を受けるのはサンジばかりで。

ねっとりとソープが絡み、叢が泡に隠れる。反して、屹立したサンジ自身がそこからスラリと伸びる。

「ゾロ…気持ちいいのか…?」

「おお、すげー興奮するぜ。」

胡坐の脚を跨ぎ、そこでも同じことをする。崩れそうになるサンジの腰をゾロは支えながら、撫でまわす。サンジが弱い腰骨を、背骨を的確に。

「あとな、手は壺で洗うんだってよ。」

「つ…ぼ?」

ぬるり、と指を秘所に潜り込ませた。

「あ!やぁっ……!」

「こら、締めるな。一本しか洗えてないぞ。」

はぁぁぁっと息を吐くと、すかさずゾロが次の指を差し入れる。

ガクガクとサンジの脚が震え、ゾロに縋りつく。

「全然解してないのに、ずぶずぶだぞ。随分蕩けちまってんなぁ!」

抜き差しを繰り返しても、なんの抵抗もなく、歓喜のうねりで絡みつく。

ぐりゅんぐりゅんと内壁を擦りあげると先端からとろとろと蜜が溢れだした。

「あっ、あっ、ひぃぁ……、やぁ、かき混ぜちゃ…やらぁ……」

「おーい、泡姫が気持ちよくなってちゃダメだろ。」

「あ、はぁ、んん。だ、って…」

「先走りダラダラで泡流れちまってっぞ。」

サンジがゾロの首にしがみつき、唇で唇を探す。

「も、むりぃ……いれて、ぞろぉ…欲しいよぉっ……」

「風俗で入れちゃダメなんじゃねえの?」

ヒクッとサンジが息を飲み、「そん、な…」と瞳に涙がせり上がる。

「まだ、体洗えてねえし?もうちょい、頑張れ?」

水の膜が張った碧眼で気丈にも睨みつけながら、サンジがゾロを押し倒した。

ゾロの上に乗り上がり、全身を擦り合わせていく。

当然、ペニス同士が刺激し合い、溢れ続ける先端がゾロの腹に透明な水たまりを作る。ゾロのささやかな乳頭に小さなコリコリとした乳首が突き刺さったとき、サンジは悲鳴を上げ、ドクン、と白濁を零した。

「はぁっ!や……イッちゃ、う……」

ぎゅうっと根本を握りしめたサンジは、後ろ手に掴んだゾロのモノを後腔に宛がった。

わなわなと唇を震わしながら、ずぶずぶと熱の塊りを飲み込む。

「ふ、う、う…うぁ、あ、あ、あ、あ……」

「客を無視して、銜え込むたぁ、淫乱な泡姫だな。」

言葉とは裏腹に、淫蕩な熱に包まれたゾロが歓喜に震えるのを、サンジは躰の底から感じるのだった。

 

Fin

 

ホテルシャボンティ1132に提出させていただきました。

【オンライン企画】※R18

 

他の方の作品もすごいです、ぜひ遊びにいらしてください。

 

ソープは本番できるらしいんですけどね、あんまり詳しい高校生ってのもひくから

このゾロは知りません(笑)こんだけやらせりゃ充分サンジはひきますかねww