上半身を起こしたサンジがベッドまで這いずり、ゾロの手に触れる。
「怒るだろうな・・・でも、てめぇがいない方がおれぁ・・・おれ、やられちまうのかな・・・・・」
両手で包み込んだゾロの手がピクと動いた気がした。
同時に、背後からカチリと鍵の閉まる音が響き、サンジの背が竦む。
「へぇ、そんなに移動できるほど、ぬるかったかい?」
コツコツと革靴が近づいてくる。
「ケツを上げろ。」
サンジの身体がカタカタと震え、ゾロの手に縋り付く。
「聞こえないか?ケツを上げろと言っているんだが?」
言い様、双丘から飛び出しているバイブの柄にひっかけた足を持ち上げ、強制的にサンジの身体が浮き上がった。
「ああぁっ!!!」
痛みを逃そうと腸壁が収斂し、バイブがポイント上でうねる。
「んっ!くぅ――っ」
「ヤラシイ身体だね、こんなことでも感じるのか。」
蔑むような口調とは裏腹に、ローの口の端が上がる。
バイブを掴むと、内壁に沿うようにぐるりとかき混ぜながら、すぽんと抜く、途端に奥まで突き入れる。
ちゅぽ、じゅぼ…と繰り返される抽挿。サンジは膝立ちになった姿勢のまま尻を差出し、ゾロの腕にこうべを垂れた。
唇をかみしめ、持たされたカテーテルの端を握りしめ、上がる悦楽を必死で逃すサンジ。
ローの手が止まる。
終わりか?と期待をこめ、恐る恐る後ろを振り返ると、恐ろしいものがサンジの目に入った。
巨大な男性器を象ったそれには、真珠サイズの突起が無数についているのだった。
「あ、あ・・・・」
サンジの顔から血の気が引く。
いやいや、と頭を振るサンジを見やる。
「おや、嬉しそうだね。」
「ちが・・・・」
上体が逃げるようにゾロに寄れば寄るほど、尻を突きだすような恰好になる。
ローは先住者のバイブをぐいーっと片側に寄せるようにすると、新たなバイブを宛がった。
「やっ!ムリ!ムリだ!ひとつにしてくれ!」
手袋をはめた指が中を探る。やわやわと揉みこまれ、いけるだろ、と呟くと大きな塊が入ってきた。
「ぐぅっ!・・・ひっ、は、あ、ぁぁ・・・」
最初こそ内臓が吐き出しそうなほどせりあがってきたが。
出しては入れ、入れては出すその手つきは、さすがというべきか巧みなもので。
全てを納めたときには、頭に靄がかかったように、ただ気持ちよい浮遊感の中を漂っていた。
「くっ、くっくっく、ははははは!恋人が眠りっぱなしでさぞ、寂しい思いをしてるだろう、と思ったらとんだ淫乱だ!知ってるぜ?こういうのをけつまんこって言うんだろ?」
浮かび上がっていたサンジの意識が覚醒する。
冷水を浴びたようだった。
ゾロに縋る手に力が籠る。
が、意思でどうにかなるものではなかった。
巨大バイブのスイッチも入れられ、全身が粟立つ。
巨大バイブはそのままに、アナルバイブを抜き出すと 大きく動く先端を前立腺に擦りつけられた。
「ゾロッ---」
白い喉を晒し、大きく仰け反ると、握っていたカテーテルの先端から白い液体が噴き出し、ペチャペチャとゾロの顔にまで 飛んだ。