As Time Goes By ~時の過ぎ行くままに~

 

吐息は吐息、キスはキス、ただそれだけのもの。


それ以上の何物でもない、と本当に思っているのか。

 

おれの指が触れただけで漏れる吐息は、

濡れた碧眼で求めるキスは、

愛情を隠せてなんかいないのに。

 

おれの下で愛撫に震える躯は、好きだ、好きだ、と叫んでいるのに。

 

 

下手な言葉をいくら重ねても、哀しい顔で首を振る。

どうしたら、おまえの心に届くのか。

 

頑なに拒むのは、

仲間だからか、同性だからか、

野望の、夢のためか。

 

仲間でも、同性でも

こんなに互いを求めているじゃねぇか。

 

おれの野望も、おまえの夢も

この想いに潰されるほど 弱っちぃもんじゃねぇだろ。

 

男には仲間が必要なように

 

女には男が必要なように

 

おまえにはおれが必要だし

 

おれにはおまえが必要なんだ。

 

いいかげん、認めちまえよ。

 

躯を重ねる行為にも、意味はあると信じて、

おれはおまえを求め続ける。

 

いくらでも時間をかけてやる。

 

おまえが認めざるを得なくなるまで、

おまえの中に、溢れるほど積もれば良い。

 

fin? 


カサブランカって古い映画の主題歌です。

As Time Goes By

邦題は「時の過ぎ行くままに」

 

ハンフリーボガードとイングリッドバーグマンの悲恋ものですが、

反独色の強い戦争映画なところも多々あり、だからこそ男と女のすれ違い、惹かれあう様が

鮮明に際立ちます。

とにっかく、ハンフリーボガードがかっこよくってね~

 

色々名セリフの多い映画でしてね、若い方も聞いたことあるんじゃないかな。

「きのうの晩はどこにいたの?」

「そんな昔のことは忘れたよ。」
「今夜会えるかしら?」

「そんな先のことはわからないな。」 とか

 

「君の瞳に乾杯」 とか。

Here’s looking at youを君の瞳に乾杯って訳した人、超クサいけど天才だと思う!

 

これは続き書きたいな~とは思ってます。

だってハッピーエンドじゃないもんね。

それこそ使いたいセリフもあるし。

サンジくんサイドで素直になってもらう予定・・・予定は未定・・・