こちらの作品は、どっかで見た記憶を頼りに書いたものです。
元が漫画だったが小説だったか、WEBだったかアンソロジー本だったか・・・
全然わからなくて、もう一度読みたいのに、みつからないんです。
途中のゾロとナミの会話辺りまでしか読んでいなくて、
すっごく続きが読みたいのに、どこを探せばいいかわからなくて探しています。
お読みいただいて、これあれじゃない?って思われる作品がありましたら
教えていただけるとありがたいです。
サンジが淹れたミルクティを飲みながら、ナミがほぉっとため息をつく。
「何かあった?ナミさん」
「私って、すっごくかわいそうじゃない?」
「不幸なナミさんなんて、世の損失だよ~
アンラッキーを吹き飛ばすおいしいクッキーはいかが?」
「もう!本気よ?
だって
ず~っと、上に乗っかってた重い石をとっぱらってくれた男が4人よ?
私ってば、プリンセス?って思うじゃない。」
おやつでもない半端な時間だが、作り置きのクッキーを少々取り出し、
自分の紅茶も淹れたサンジが向かいに座りながら、プリンセスの言葉に反射的に応える。
「いつも言ってるでしょう~。ナミさんは極上のプリンセス。
メリー号の指針、おれたちの勝利の女神さぁ!」
「でも、あぶれちゃう。
1人はその前から相手いるんだから論外としても、3人はさ、
私のより取り見取りと思うじゃない!?」
遅まきながら、苦手な話題になりそうだ、と気付いたサンジだが
崇拝するナミを置いて逃げ出すわけにもいかない。
「なのに、王子が2人でさっさとくっついちゃって。
あっという間に、ラス1だなんて!」
「最初からソレ狙いじゃない。」
思わず突っ込んだサンジの小声に、ナミが目を剥く。
「あぁん!?」
「いえ、ナンデモナイデス。
ゴムに思春期がさっさと訪れるよう祈ってますぅ。」
「でも、振り向くとは限らないわ。」
「そんなことないさぁっ!」
思ってもいなかったナミの弱気に、サンジは即答するが、
あくまでも弱気な気分になってしまっているナミに、
崇拝が基本スタンスのサンジの言葉は響くわけもなく。
唇を突き出したすねた顔を少し俯かせたまま、サンジを見上げてくる。
(か!かわいい~~~~~)
うっかり男に惚れたとはいえ、やはりサンジはラブコックだった。
テーブルの上で、ナミの手を両手で包むように握る。
「ナミさん、あり得ないとは思うけど、
ホントにルフィがよそ行っちまったときには、おれと結婚しよ?」
ナミは、ぽかんとサンジを見つめ、くふふっと笑った。
するんと手を抜いて、残っていた紅茶をこくんと飲み干すと立ち上がる。
「贅沢なキープね、ありがと。」
テーブルに手をついて上体を折るように向かい側のサンジの頭頂部にキスをする。
クッキーをつまみあげ、片手をひらひらさせながら
「ごちそうさま~」とラウンジを後にする。
ナミがラウンジを出ると、そこにはゾロが座っていた。
「あら、怖い顔。
そんなに妬けるなら、入ってきて邪魔すればいいのに。
いつもの軽口じゃない。」
「まぁ、アホだからな。」
「ホントに、そういう憎まれ口ばっかり叩いてたら、
本気で他所にプロポーズしに行っちゃうわよ?」
ナミは、いつもながら恋人への形容詞としてはあまりな言い草に呆れて、意地悪を言う。
それを知ってか知らずか、マイペースなゾロが答える。
「今のだって、ありゃぁ、本気だぞ?」
「は?」
「本気で結婚してぇって思ってっぞ。」
嫉妬してるわけでもなく、
悔しいようでもなく、
自分の恋人のことをさも当然と話すゾロをナミは見返す。
「あんたが、そう言うならそうなのかもね。
で、あんたは?
そうなったら、どうするわけ?」
「別にどうもしねぇよ。今と変わんねぇしな。」
「変わらないの?」
「同じだろ?あいつにとって、いつだっててめぇが一番で、特別だ。
こんな魔女に、気がしれねえぇがな。」
「うっさい。 ってか、それでいいの?あんたは。」
「何も問題ねぇだろ。
あいつが何抱えてようが、構わねぇ。」
扉の中ではサンジが洗い物をしながら、
漏れ聞こえてくる会話を聞き流していたがとうとう堪らず吹き出した。
『なにを自分ばかり包容力あるフリしやがって。
てめぇだって、一番はゴムだろが。』
ひとりごちながらも、にやける口元は、今はだれも見ていない。
fin
うろ覚えすぎて、全然違うものなっているかもしれません。
確かなのは、
・サンジくんがナミさんにプロポーズすること。
・ナミさんが贅沢なキープって返すこと。
それっくらいなんですけど、情報求む!よろしくお願いいたします<m(_ _)m>